■ question ■
歯はどんな構造になっているのですか?
■ answer ■
「削った歯ほど次の虫歯になり
やすい」
これは前回述べた通りですが、歯
の構造を知ると、このことを理解し
やすくなります。
歯(歯冠)はおおまかに言うと・・・
「エナメル質・象牙質・歯髄」
の3層構造になっています。
歯はどんな構造になっているのですか?
■ answer ■
「削った歯ほど次の虫歯になり
やすい」
これは前回述べた通りですが、歯
の構造を知ると、このことを理解し
やすくなります。
歯(歯冠)はおおまかに言うと・・・
「エナメル質・象牙質・歯髄」
の3層構造になっています。
エナメル質は生体の中で最も硬い組織(リン酸カルシウム結晶であるハイドロキシアパタイト
を中心とした無機質96%、有機質と水4%)ですが脆く、それだけでは容易に壊れてしまいま
す。 一方、象牙質はそれ程硬くなく(無機質70%、コラーゲンを含む有機質20%、水10%)
柔軟性に富んでいるので、エナメル質を内側から支える働きをしています。 また、歯髄には
神経と共に血管なども存在し、「痛み」として危険を知らせるセンサーの役割をすると同時に
内側から歯に栄養を与えています。
エナメル質は「酸による
脱灰」や「(歯ぎしりや食
いしばり等の)物理的な
力」により破壊されます。
歯の発生段階で、エナメル
芽細胞 によってエナメル質
が作り出されますが、 この
細胞は 歯が口腔内に萌出
するとともに消えてしまいま
す。
このことは、 骨とは違って
エナメル質は再生しない
ことを意味します。
つまり、一度壊されたエナ
メル質は、治療により修復
するしかないのです。
さらに、治療の際には虫歯
を完全に除去するためにエ
ナメル質が余分に失われ、
内部にある象牙質が露出し
てきます。
このことが、更なる悲劇を引
き起こします。